エンディングノートは、今の暮らしや大切な人への想いを整理し、もしもの時の希望を伝えるためのノートです。全部を一度に書く必要はありません。書けるところから、あなたのペースで始めましょう。
今日の一歩は、名前と日付を書くこと。
次に、緊急連絡先を1人。伝えたい「ありがとう」をひと言。それだけでも、想いをつなぐ一歩になります。
エンディングノートとは?遺言との違い
エンディングノートには、連絡先、医療・介護の希望、財産や契約の所在、葬儀・お墓の希望、思い出や感謝の言葉などを書けます。書式は自由で、空欄があっても、何度書き直しても構いません。
一方、財産を誰に相続させるかなどに法的効力を持たせるには、法的な要件を満たす遺言などの確認が必要です。ノートに希望を書くだけでは、遺言と同じ効力は期待できません。
| 項目 | エンディングノート | 遺言 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 情報・希望・想いを伝える | 財産の承継などを法的に指定する |
| 書き方 | 自由な形式で記入できる | 方式ごとに法的な要件がある |
| 準備 | 書ける項目から始める | 必要な要件や手続きを確認する |
エンディングノートを書き始める3ステップ
- ノートを選び、名前と日付を書く。
市販のノート、白紙のノート、印刷した用紙など、使いやすいものを選びます。最初のページの記入例も参考になります。 - 分かる情報から1つずつ書く。
緊急連絡先、かかりつけ医、書類の保管場所などを記録。未確認の項目は「未確認」、決めていないことは「相談したい」と書いて構いません。 - 保管場所を伝え、定期的に見直す。
信頼できる人にノートの存在を知らせ、誕生日やお正月、契約・健康状態が変わった時などに更新します。最新版が分かるよう日付を入れましょう。

何を書けばよい?項目別の書き方ガイド
暮らしと連絡先
緊急時の連絡先、友人や仕事関係の名簿、知らせる時期を整理します。
お金と契約の所在
通帳・保険・不動産・継続課金など、必要な情報を探す手掛かりを残します。
医療と介護の希望
大切にしたい暮らしを言葉にし、家族等と医療・ケアチームで話し合います。
葬儀・お墓・供養
希望と契約情報を分けて記録し、関係する人に確認します。
自分史と思い出
人生の転機や好きなこと、家族とのつながりを、自分の言葉で残します。
大切な人へのありがとう
心に残った場面を思い浮かべ、短い言葉から感謝をつづります。
医療の希望は「人生会議」で共有する
医療や介護の希望は、ノートだけで個別の方針が自動的に決まるものではありません。「苦痛をできる限り和らげたい」「家族と過ごす時間を大切にしたい」などの想いを出発点に、治療の目的や負担について説明を受け、繰り返し話し合いましょう。
心身の状態や気持ちが変わることもあります。話し合った日付と内容を書き、変更した時は最新版を共有してください。参考:厚生労働省・人生会議とは
保管と個人情報を大切に
- 暗証番号やパスワードを、ほかの情報と一緒に無防備に保管しない。
- 第三者の連絡先や私的な事情は、必要な範囲だけ記録する。
- 誰に、いつ、どの部分を読んでほしいかを決める。
- デジタルで書く場合は、バックアップと必要時のアクセス方法を検討する。
よくある質問
いつから書けばよいですか?
年齢を問わず、書こうと思った時から始められます。家族や住まい、仕事、健康状態が変わった時も、情報を整理するきっかけになります。
全部の項目を埋める必要がありますか?
ありません。書きやすいことから始め、決めていないことや書きたくないことは空欄で構いません。
家族がいない場合も役に立ちますか?
はい。友人や支援者、相談先、必要な書類の所在を整理できます。連絡先として名前を残す人には、事前に相談しましょう。
手書きとデジタル、どちらがよいですか?
続けやすさと、必要な時に読んでもらえることを基準に選びましょう。紙でもデジタルでも、保管方法と更新日が大切です。
このサイトが大切にしていること
「過去を振り返り、未来を見つめ、今に感謝する」。本サイトでは、エンディングノート「私の人生史」と「ありがとう帖」を通じて、情報を整理することと、想いを伝えることの両方を大切にしています。どんな家族構成や人生の歩みでも、ご自身の言葉で書けるノートを目指します。
心を見つめる読み物:死を見つめ、今の暮らしを大切にする/水子供養と想いの残し方
内容見直し:2026年10月2日。医療・法律・税務の個別の判断は、関係する専門家や窓口へ相談してください。