宗教と戒名

葬儀の時、まず我が家は何宗だったっけ?と迷うのです。

菩提寺のある方は、このページは必要ないと存じますが、ない方にとっては、何をどうすれば良いのか?

チンプンカンプンといったところでしょうか。

我が家の宗派

まず、先祖の宗派というより、お墓はどうなるのでしょうか?

お墓に納骨するお寺の宗派に合わされるのが良いでしょう。

お墓がなかったり、公園墓地・公営墓地の場合 宗派にこだわる必要はありません。

無宗教でやる事は、一定のリスクもあります

最近は、創価学会など「友人葬」という名のもとに僧侶を呼ばない葬儀も多くなりました。

僧侶を呼ばない無宗教葬儀という事は、学会員ともとらえられる場合があります。

司式者を呼ばない葬儀を経験されたことはありますか?

音楽葬という名のもとに、音楽を流し、お別れ会を行う。

何だか、しまりの悪い、後味の悪い葬儀に感じたのは私だけでしょうか?

やはり、司式者(導師や神父・神主)がいて、神仏があり、それに向かって皆が手を合わせ、焼香や献花をする。

そんな当たり前の葬式が一番参列の方も安心されると考えます。

生前にメッセージビデオ

すい臓がんで亡くなった方の葬儀に伺ったことがあります。

すい臓がんは、発見した時から非常スピードが速いと知られています。

その方は、自分の葬儀に向けて、メッセージビデオを遺しておられました。

大きな会社の重役を歴任されてきた方ではありますが、葬儀のはじめにそれが流されました。

家族への思い、会社への思い、同僚への思い。苦労した事。面白いエピソード。

そして最後に「大変お世話になりました。このビデオをご覧になったという事は、私はこの世におりません。本当に感謝しております。ありがとうございました。」と締めくくられました。

会場は、涙であふれ、本当にいいお葬式であったと、思います。

このように、生前にメッセージビデオを遺しておかれることもお勧めです。

終活で、一番の問題が「戒名」です。

葬儀の費用や供物や食事というものは、ある程度の金額が決まっています。

しかし、この戒名に至っては、ピンキリです。

無料で授かったという方もあれば、4000万円という方もあります。

ある会社の社長は、終活をされ、すべての財産、葬儀の方法、葬儀会社、ぜんぶ生前のうちに準備をされていました。

これで安心だからと思っていたところ、葬儀のお坊さんが決まっていなかったのです。

急遽、知り合いのお坊さんに依頼したところ、葬儀に見合った戒名や格の高い住職が行うので・・・と戒名代が400万円だったそうです。

すべて、準備していたにもかかわらず、一番大切な「戒名」という問題を準備されていなかったのです。

このように、戒名には様々な関係性(檀家・菩提寺)、先祖の戒名、寺の格式、住職の位など問題が山積しています。

戒名を自分で付ける?

そこでお勧めは、自分で戒名を付けてみませんか?

私は、「戒名を自分で付けてもいいですか?青娥書房刊」という本を出版させていただきました。

というのも、戒名を自分で付けたいという相談が非常に多かったからです。

NHKや読売新聞のカルチャーが主催して講演を依頼されることも多々ございました。

戒名に関しては、たくさんの内容になりますのでどうぞ

本寿院 戒名ページをご覧ください。

 

 

お墓について

菩提寺の情報や、墓地に関してしっかりと遺しておきましょう。

本人がお墓を買って、そのまま誰にも知られず、しばらくして数年分の管理料の請求があったという方もありました。

お墓は、故人が眠るだけでなく、家族がそれを維持管理していくものです。

また、お墓を持たない方も多くなりました。

大阪一心寺さんや、私のお寺 東京 本寿院では、お骨仏といって「遺骨で出来た仏像」が安置されています。

これは、NHKでも「お墓の悩み一挙解決スペシャル」に取り上げられ、非常に注目を浴びました。

1万から3万円でお墓の代わりに仏様となるのですから、いつまでも大切に供養される究極の供養です。

詳しくは、本寿院 お骨仏のページをご覧ください