贈る言葉
表紙について
まず最初に、誰に向けてのエンディングノートなのか?
そしていつ?誰が書いたのか?のためにサインをしてください。
大切なのは、日付です。
エンディングノートは、毎年書き足すのが理想です。ですから、毎年書き足したときに、表紙を変えていくのです。
(毎年書く場合、おすすめは、お正月やお誕生日が良いと思います)
年代の新しいものが、直近のものとして扱われます。
なを、遺言書であれば、すべて自筆で、日付や署名など決まった形式があります。
この形式がそろっていないと遺言書として認められませんが、エンディングノートはそこまで厳密に考えることはないでしょう。
それよりも、今の気持ちを気楽に書き留めて、つづっていくことが大切だと思います。
その時の心の変化によって、考え方や見方が違ってきて当然です。それを整理していく意味でも気軽に書き始めることをお勧めしております。
家紋について
家紋とは、平安末期に家の“印”として家紋を持つ文化が生まれました
それが現代まで継承され、「代をつなぐ」「子孫繁栄」など、さまざまな意味が込められてきました。
日本の美徳が込められた家紋文化です。この機会に、先祖を思いをはせ、家紋を調べてみませんか?
私が葬儀世話人をしたことがありました。まだ若いこともあり、家紋の大切さを知らなかった私は、この家紋で良いだろうと準備していました。葬儀まじかになって、同じ苗字であってもほんの少し違う家紋があることを知り、親戚一同に叱られたことがありました。
何とか間に合いましたが、葬儀ちょうちんや祭壇などに家紋を掲げ、ほんの少しの違いであっても、一族の象徴たる家紋の大切さが身に染みたものです。
成人式に紋付袴を着るなど、家紋を付けた着物は、正式な時に着ていくものですね
自分の先祖について
家紋などいざという時に探しまくらないといけません。
先祖の事を話す機会は少ないものです。ここにちゃんと書き留めておくことで、次世代の子孫に残し伝えましょう
私の誕生記
名前には様々な願いが込めて付けられていますね。昨今では、流行の名前などありますが、その昔の名前は、先祖から受け継いでいく大切なものでありました。
また、普段交流のない兄弟や親戚の事
特に話すことはなくとも、こうして書き留めておくことで、遺族も安心ですね
私の人生を振り返りましょう
誕生の時はどうでしたか?激動の時代を、食べ物に苦労をしてやってきた。
戦争で苦労したなど、苦労したこともちゃんと残しておきましょう。
先祖の重みが増してくることでしょう。
高校ぐらいから、人生の転機に差し掛かるものです。
その人生のターニングポイントなど書き留めておくと、あとで楽しく読むことが出来ます。
この用紙だけで足りない場合は、白紙の用紙を追加してくださいね
子供たちが、このエンディングノートを開くとき、いくつに成長されているでしょう?
貴方と同じ年代を見て、重ねて考える事でしょう。
多くは語らなくとも、苦労の人生であった。
子供たちも、つらいことや苦しいこともいっぱいあるけど、お父さん・お母さんはちゃんと乗り切ってきた。
大丈夫 大丈夫 きっと何とかなる。 そんなメッセージを遺していきましょう
伴侶との出会い・結婚
結婚して。子育てに明け暮れた毎日
子育ては、簡単なようで、とても大変です。
こうして、あなたは生まれ、育ってきました。
誰よりも、愛している。誰よりも、あなたの幸せを祈っている
わが子が誕生した瞬間から、親にならせていただいたのです。
こうして、親の勉強をさせていただきました。
仕事も家庭も安定してきたころです。
孫にも恵まれ、はじめておじいちゃん おばあちゃんと呼ばれる頃になりました。
がむしゃらに走ってきた時代を過ぎ、ゆっくり人生について考えるころになりました。
今までたくさんのご縁とご恩を頂戴して、生かされてきました。
世界一の幸せな人生であったと実感していく時期ですね。
じっくり、人生を考えてみてください。
お寺に行って、座禅を組むのも良いでしょう。
60歳で還暦です。
赤いちゃんちゃんこを着て、新しい人生の始まりですね。
人生を振り返る良い時です。心静かに自分を見つめてみましょう。
さて、第二の人生を歩まれる中で、全く新しい挑戦をすることをお勧めしております。
例えば、社会のために恩返しの意味を込めてボランティアに勤しむ。
私が理事長をしているNPO法人かけこみ相談センターでは、悩み多い方のために傾聴活動するボランティアにたくさんの方が協力してくださっています。お礼の人生の始まりです。
70代の人生
これぐらいの年代になると、より一層「死」への関心が高くなります
人は、どこから来りて、どこに行くのだろうか?
人生とは何か?新しい見方が出来る年代になりました
ページが少なければ、白い紙に書き足してくださいね。